2015年 第6回 高校生の建築甲子園 奨励賞
エントリーNo.2-②
青森県立弘前工業高等学校
「こみせ再生プロジェクト めざせB-1グランプリ!」
こみせ再生プロジェクト」と「めざせB-1 グランプリ」のつながりや、作品全体の一貫性を感じられなかった。(関口)
エントリーNo.4
宮城県立石巻工業高等学校
「蔵守~歴史を守り発展へ活気あふれる新名所~」
「蔵守」を復活させ街の再建をしていきたいという方針は分かったが、具体的にどう活用していくのか分かりにくかった。(関口)
エントリーNo.6-②
山形県立新庄神室産業高等学校
「空き家をつなぐ新庄商店街~secind season~」
空き家となった建物同士をつなぎ、違った用途や使い方をする発想は、なかなか良かった。(関口)
エントリーNo.7
福島県立郡山北工業高等学校
「田園教室 ~人・農・家の再生~」
自然豊かな地域にある空き家を利用してフリースクールを開設する発想は非常に良かった。他にも全国的に見ると、このような空き家を福祉施設にコンバージョンして成功している例もある。(関口)
エントリーNo.9
栃木県立真岡工業高等学校
「ソーシャルデザインワークス 結ぶプロジェクト土に還る茶室」
ソーシャルデザインワークス 結ぶプロジェクト⼟に還る茶室 新しい形の作品だった。そのチャレンジ精神を評価したい。(関口)
エントリーNo.11-①
埼玉県立春日部工業高等学校
「ときわ変われど変わらぬ温もり~まちの社交場再生計画~」
どこにでもある普通の町を題材にし、コミュニティの再生を目指したすばらしい作品だった。(関口)
エントリーNo.11-②
埼玉県大宮工業高等学校
「騎西農業育み学校~地域農業の担い手を育むみんなの学び舎~」
廃校活用の中でも体験型施設が多いようだがこの作品は担い手育成にまで踏み込 んでいて実際やっても面白そうだと思った。
エントリーNo.12
千葉県立京葉工業高等学校
「復活する重電伝建!~有形文化財を守る地域~」
建築物は使用されずに放置されるとどんどん朽ちていく。この提案のように重伝建の建物に住んで保存し伝統を伝えていこうという動きが必要だと感じた。(関口)
エントリーNo.16
長野県長野工業高等学校
「Connect thought~想いをつなぐ~」
増築の意味をもう少し表現しないと。単なる「想い」だけに終わってしまう。(森崎)
エントリーNo.22
富山県立高岡工芸高等学校
「空家の民泊~八尾おわら風の盆を事例として~」
「おはら風の盆」の祭りはいいが、日常はどう運営していくのだろうか?(森崎)
エントリーNo.23-①
石川工業高等専門学校
「EMPTYHOUSE・HOMELESS」
住む場所を失った人に空き家を提供する提案である。空き家を改修し宿泊施設の他に作業部屋を設け手作りの品や野菜を近隣の住民に提供するのである。中庭は菜園として利用され、精神的にも充実した住環境を作り出している。(廣瀬)
エントリーNo.23-②
石川工業高等専門学校
「町を育む古書喫茶」
空き家に本を集め、子供たちに読書する場所を提供する提案である。本を読んで育った子供たちは立派に成長し、やがて地域に貢献できる大人になる。そうすれば町も活性化され外部から人が集まり空き家問題も解決するといった筋書である。(廣瀬)
エントリーNo.24
福井県立武生工業高等学校
「不便を知る家」
空き家となっている古民家を改修し、宿泊体験をした小学生や教員の感想を綴るといった変わった手法で構成されている。「不便を知る」といった表題とともに文学作品のような表現につい引き込まれてしまう魅力がある。図面やパースに訴える力が伴えば上位を狙える作品である。(廣瀬)
エントリーNo.26-①
京都府立宮津高等学校
「海の見えるカフェ・ライブハウス」
既存の歴史資料館の部分改修である。現在使用されていない4階をカフェ・ライブハウスに改修する提案である。一般の人に自由に利用してもらえば町の活性化に繋がるのではといった作者の願いがある。(廣瀬)
エントリーNo.26-②
京都市立伏見工業高等学校
「きょうを楽しむ~空き家を活かす~」
船宿として建てられたた町屋を改修し、宿泊施設として再利用する提案である。敷地は京都市伏見区中書島区域に位置し観光地である。町屋の宿が実現すれば観光スポットとして予約が大変であろう。図面に添えられた模型写真が作品のアピール性を高めている。(廣瀬)
エントリーNo.28-①
国立明石工業高等専門学校
「新 釣提案」
釣りをテーマにした施設の提案である。初心者や子供にとっては安心して釣りが体験できるので、釣り堀のような感覚で海釣りが楽しめるすばらしい計画である。(廣瀬)
エントリーNo.29
奈良県立奈良朱雀高等学校
「奈良都祁 ナチュラルライフ」
統廃合され使われなくなった保育園の再利用である。二つの保育園を共同生活が体験できる施設(ビオハウス、ビオステーション)に改造する計画である。ナチュラルライフといった表題にもある通り施設運営の基本となっている山村留学、自然療法、自然食品といった自然へのこだわりが作品のスケールをより大きなものにしている。(廣瀬)
エントリーNo.33
岡山県立津山工業高等学校
「空き家ネットワークプロジェクト」
町の中心街を人体に置き換えて考える提案である。人体のツボにあたる部分を改造(治療)することで、町の活力や地域特性を再び呼び戻すことができるのではといった試みである。(廣瀬)
エントリーNo.34-①
広島県立広島工業高等学校
「「HPW」」
戦時中軍服や軍靴を製造していた煉瓦造りの建物を再利用する提案である。太平洋戦争末期、広島に原子爆弾が投下され被爆した建物であるが、厚い壁のおかげで焼失や倒壊を免れた。宿泊施設、浴場、大衆食堂として使用する計画である。(廣瀬)
エントリーNo.35
山口県立柳井商工高等学校
「~地酒『公爵』を名産に~」
空き家を酒蔵に改造するといった提案である。地酒の売れ行きの低迷が報じられて久しい。大手酒造メーカーの酒がスーパーの棚を埋めている現状では新たに酒造りに挑むのは大変であろう。それでも地元の人々に地酒を振舞いたいといった願いは夢があって面白い。(廣瀬)
エントリーNo.41
佐賀県立佐賀工業高等学校
「『千客万来』~炭鉱長屋リノベーション~」
地域に合わせた長屋のショッピングモールの規模が良いと思うが、地域全体の中のどのような位置づけがわかると良い。
エントリーNo.44
大分県立大分工業高等学校
「地域復活の鍵は 空き家にあり! 空き家は地域を興す!!」
空家における地域の問題は勿論、全国で取組ながら解決できない理由も合わせて考えると実現に近づくであろう。