建築士会で初の姉妹支部提携に調印
平成24年7月25日
平成24年7月25日、宮城県建築士会石巻支部(伊藤正博支部長)と兵庫県建築士会阪神支部(北川則行支部長)は災害復興の情報交換を中心とする姉妹支部提携の覚書に調印した。両支部は今後、地域の実情を踏まえた復興住宅の実現へ協力体制を築いていくとされた。
支部同士の提携締結は、全国の建築士会で初めてのケースとなった。
提携内容は、
① 支部および会員の交流
② 災害復興・その他の情報交換
③ 災害復興の目的達成に関する事項
④ その他両支部にとって有意義な事項で、復興に限らず広く協力体制を築く。
砂金隆夫宮城士会会長は、「自治体にとって復興は地元の設計者、建設業者、工務店を使いたいという思いはあるが、県内の設計事務所や工務店だけでは、できる範囲は限られている。地元支部がコーディネーター役となって、他県との協力を先導していく必要がある」と説明した。
地域の思いを共有できるパートナーづくりは、復興住宅の早期供給だけでなく、建築士が将来、地域でどう生きていくのかにもかかわる。三井所清典連合会会長は、「この提携はすごく重要になる」と、復興に向けて建築士の活躍の場が広がることを期待していると話した。